倍速装置


昔…
日本電気のPC98が日本のコンピュータだった頃

インテル286CPUから386になり、最高峰として486CPU/18MHzが高価でやり取りされていた時代…
海外(米国)では75MHzで動作する586というCPUが使われていた
しかも安価で!!

超スペック機が普通にパソコンに搭載されていた海外から、互換CPUとして倍速チップなるものがIO-DATAとかメルコ、はたまた全く知らない会社から出ていた

オーバードライブプロセッサー(ODP)

う~ん懐かしい響き(笑)
「倍速」「互換」「586」「オーディ」「CPUアクセラ」「下駄」ともいう
パソコン持ってるっていう人に「何持ってるの?」と聞くと
「VX」とか「VM」とかPC98のグレード?を言うんだけど、それに対し
「なんの互換使ってる?」とか「ODしてる?」「下駄はなに?」って聞くようになる…

それは、外部バスに取り付けるものから、CPUソケットから入れ替えるもの…
当時のCPUにハンダ付けされてる足に接触させて搭載するもの(下駄型と呼ばれていた)
まあ、一番効果があるのはソケットで丸ごと交換する
CPUの処理そのものも早いが、それ以上に実行周波数が桁違いである!
2倍速!3倍速……最終的には4倍速というCPUアクセラレータ(オーバードライブ)が販売されていた

のちに、インテルも486DX4という100MHzで動作するCPUを出し
その後、数字では登録商標が出来ない?とかの理由でCPUの名前が数字からPentiumなどの名前に変わってくる
インテルも最終的にはPentiumコア・テクノロジーを採用した486用ODPという486CPUをPentiumに変えるODPを発売している……

コンパックなどの安価で高性能な米国勢がマイクロソフトのWindowsを引っさげて、日本に入ってくる
この流れは、最終的に日本電気の牙城であったPC-98の国内パソコンシェアが、ほぼゼロになるまで落ち込むことになる……

もちろん処理速度は上がるから、処理は早くなるんだけど
思ったほど早くないんですよねぇ~
2倍速でも十分早くなるって、感覚なんだけど……
頭だけが高性能になったところで、周りの装置が遅ければトータルでは遅いのである!

と……ここまでが前置き(ながい!)

パソコンの速度に影響するのが、メモリとのやり取り
通常は内部メモリというRAM(ランダムアクセスメモリー)という装置が使われるんだけど
コレは高速ではあるが、価格が高い
ここにプログラムやデータを記録するにほ狭いので、安価で大きな容量を持つハードディスク(HDD))というのを使う

これが結構遅いのである
じゃあ、RAMをHDD並に大きく持てば……
というのがソリッドステートドライブ(SSD)である(厳密にいえば内蔵メモリとは、違うんだけど…)
ただ、高速ではあるんだけど価格が高いんですよねぇ

今、1万円出せば3TB(約3145GB)のHDDが買える
1万円するSSDは200~250GBである

遅くなる原因が改善されれば、速度は上がる
古いPCにSSDを搭載するのが現代のオーバードライブだ!

ってことで、Amazonで買った……

360GBで約9,000円…

古いPCに搭載するのがもったいなかったなぁ……


60GBで2,200円の方がよかったかな……
これぐらいなら数台買っても……

Windows10も買わなあかんからなぁ……