一寸怖10

なんだかんだいって、学生は既に夏休みになってるんですよねぇ
気温も夏本番! 完全に夏ですな!

ということでチョイコワ
というか、心霊話ではないんだから怖い話でもないんだけど…

20代前半の頃、まだインターネットが無かった時代
夜、暇があれば集まる場所があって…それでも暇で(笑)
金曜土曜などは集まった友達の中で車を持ってるヤツがいて
心霊スポットというか
近所で曰く付きの場所に行ってみよう
ということになり…

その車の持ち主が「写真地蔵って知ってるか?」
みんな:「しらんしらん?なにそれ?」
「じゃあ、いってみよー!」ってことで

現地に着くまでの間も怖い話で盛り上がる
それよりなにより、写真地蔵ってなに?って話…

車の運転手…友達は語る
「あ~ほぉおまえぼ~けぇ」
その友達の話は必ずこの言葉からはじまる(笑)

「宇治(京都)から琵琶湖(滋賀)へ抜ける宇治川ラインってあるやろ
(正確には滋賀県道・京都府道3号大津南郷宇治線)

https://youtu.be/UYCJXBF1Aos?t=14m15s

そうそう、あの走り屋たちがせめてるとこ…
(車やバイクでスピード出す人が走り回ってる道)
そこで走り屋達の話では、全身黒のつなぎを着たバイクには気を付けろと言うんや…
そいつは後ろから走ってきて、抜いていくんやけど、首がないねん
首無しライダーちゅうこっちゃ
そのバイクに抜かれたら、そのあと事故るっちゅう話や」

「それが地蔵となんの関係があるん?」

「あ~ほぉおまえぼ~けぇ… どうもそのライダーはそこで事故ったヤツらしいねん
大型トラックにはねられてな…首が飛んだらしい」

「ぞぉ~…うわ~こえ~!」

「あ~ほぉおまえぼ~けぇ… んでな、身体は見つかってんけど、頭がまだ見つかってないらしいわ…そのひいた犯人もな
どうもそのライダーは犯人と自分の頭を探して、よなよな出てくるらしい…」

「ほぉ~… んで、その地蔵となんの関係があるんの?」

「あ~ほぉおまえぼ~けぇ… 犯人見つけるためか、その霊を供養するためか地蔵が立っててな、台座に写真はってあんねん
しかもな、地蔵って薄目あけてるやん!その地蔵は目をバッキーと見開いとんねん!」

「ええええ…」

言ってる間に、その地蔵のある場所に着き
「あ~ほぉおまえぼ~けぇ… 俺は見たことあるから、車におるわ」と言って
車は駐めやすい場所に移動しに行った

友達数人で地蔵を見る…
地蔵は、1mぐらいある結構大きなもので、暗くて目を開けてるかどうかは解らなかった
写真は…大きな台座に真面目な若い男性の白黒写真が三面に貼ってあった
チャッチイヤツではない、タイル地に直接印刷されてたような感じ
それを見た途端ゾーッとした…

地蔵を見て、ゾーッとしている間に、スクーターやらバイクやら
ワラワラわき出した 数人の特攻服を着た若い連中が近寄ってくる…

その中の一人が、ライターにジュボッと火をつけた
え?なになに?って私達が思っていると
その火を地蔵の顔に近づける…
そして…「ほら、犯人を見つけるために目を見開いとるやろ!」
灯りで地蔵の顔が照らされ、目玉飛び出すほど見開いてる地蔵の顔が見えた

数人の若い連中が「こえぇぇぇぇぇ!!!!」と叫びだした!

そうこうしてると車の運転をしてた友達も来た
「あれ?車におるって言うてたやん」
「あ~ほぉおまぼ~けぇ… かえるで」

帰りの車の中で…
「あ~ほぉおまえぼ~けぇ… あいつらがおまえらに絡んできたと思ってな…」
結構友達思いのヤツやねんなぁと思う私であった(笑)

それから、ひき逃げした犯人は捕まり
写真も剥がされて、地蔵は仏像?に替わっている…

その道路(宇治川ライン)では、その後も何度か不思議体験をしている
以前のブログで書いてたんだけど、プロバイダの事情で消滅したんで、またボチボチ書いていこうと思う…